ももいろ歌合戦の"バッタマン"に救われた話
あなたの超特急はどこから?
私は2022年12月31日ももいろ歌合戦から。
当時自分は大学生活最後の過程「卒業」に向けて気の遠くなるPC作業を繰り返し、メンタルが地の底にいました。
当方厳密にいうと卒論ではなく制作系なのですが、書くと長くなるので省きます。
一月半ばが期日なのに全く進んでおらずそもそも何作るのか決めあぐねている箇所もある。卒論で例えると、この時点で研究テーマの三分の一が決まってないような感じ。もはや自分が怖い。しかもただ提出して終わりではなく強制展示会に出さないといけない。親も観にくる。マジでキツいです
完成できるのか怖くて毎日寝ようとしても眠れなかったし、一人で部屋で泣きじゃくることもあった。諦めかけているところも少なからずあった。
まあそんなこんなで12月31日もPCの前に向かっていました。
2022年のももいろ歌合戦は個人的にメンツが神でした。私立恵比寿中学、いぎなり東北産などのスタプラアイドルにハロプロOG鈴木愛理。刀剣男士。そして何より、私が追いかけてもうすぐ10年となる「アイドルマスター」。
本音は現地に行きたかったし実は応募もしていたのだが、前述の通り卒業課題の進歩がゴミすぎたため泣く泣く見送り、Abemaの中継を見ることにしました。
12月31日夕方の時点での超特急への知識はというと「エビ中の桜木心菜ちゃんと同じグループにいたアロハくんと言う子がメンバーにいる」でした。誰も名前も顔も何も一致していなかった。ドラマも然程見る習慣がなかったため、タクちゃんのことすら知らなかった。
超特急の出番の前に企画コーナーで「最強アイドルメドレー2022」というものがあり、その中で鈴木愛理ちゃん、百田夏菜子さん、カイ、タクヤ、小西成弥さんの同級生チームで学園天国を歌うという神・エモ・タイムがあったが、男性3人は誰??状態。
そしてなんとなくのイメージとしてはやっぱり韓国系のような、ジャニーズとLDHの真ん中くらいのような、本当に名前だけ小耳に挟んだことのある程度でした。EBIDANのことも実は若手男性俳優の集団だと思ってました。
生中継と課題を交互に見ながら迎えた運命の時。
この時のタイテがアイマス→超特急の流れじゃなかったら、多分自分は今ここで文章を書いてはいなかっただろう。ももいろ歌合戦のタイムテーブルを決めた関係者の方々、本当にありがとう。
アイマスとももクロのコラボはオタク冥利に尽きた。衣装が可愛い。曲も良い。何よりこの場所に「アイドルマスター」の名前があることが嬉しかった。あっという間にパフォーマンスは終了した。
次超特急か...流れで見てみるか...
いやオレンジめっちゃうるさい
猛スピードで駆け抜けていった。電車が。超特急で。一瞬だった。
この時の初見私の脳内を箇条書きにすると↓
・オレンジめっちゃ叫ぶ
・オレンジめっちゃ元気
・なんか思ってたんと違う
・全員は歌わないのかこれ
・オレンジ元気だな
・ダンスなんだこれ
・オレンジマジで大丈夫?
・オレンジ脱いだ
・普通に格好いい
・オレンジ壊れた?
・てかバッタマンってなに?????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????
全部オレンジに持ってかれている。
Abemaにはコメント欄がありますが、この時のコメ8割くらい「オレンジの子やべえ」だったと思う。twitterもそうだった。
そして気がつきました
もしかして超特急ってかっこいいより面白い人達なのでは...........?
私は顔のいい男達が全力で面白いこと、何かにひたむきになる姿勢にかなり弱い。癖です。
アイドルマスターSideMで私が長年共にしているユニット、S.E.M。
初見で見るとヘンテコな衣装にヘンテコなダンスだが、それらをひたむきに懸命に、ファンに届けるために努力する姿が好きだ。(上の動画はゲーム映像だけどライブでは実際にこのダンスを中の人(声優)がやります、気になった人は見てね)
そんな私にとってももいろ歌合戦のパフォーマンスは青天の霹靂でした。
私の人生初の超特急ツイートがこちら
超特急初見だったけどめっちゃ面白かった、、、
— むく (@mukukumukukum) 2022年12月31日
いっぱいいいねが飛んできて驚いた記憶。
バッタマン、もう一回見るか...
ももいろ歌合戦のいいところは、即日アーカイブ映像が曲別に見られるところ。福利厚生が恐ろしい。今年はアリーナSSを獲りにいって恩返しすると決めています。
もう一回あの狂ったオレンジ見たい...という感情に駆られてアーカイブを再生しました。
何回かオレンジ中心に繰り返し視聴し、愉快になったここであることに気がつきました
I'm バッタマン
We're バッタマン
バタバタ じたばたもがいて生きてやる
後悔たらればすっ飛ばしてゆけ
弾丸列車 BULLET TRAIN
歌詞めっちゃ良い
最初に書いた通り、この時卒業課題のせいでメンタルがズタボコにやられていました。思い通りに進まない、正解がない、でもテーマを決めたのは自分。それまで比較的真面目に課題に取り組んできたしまった故の周りからの期待の目を裏切ってしまうのも怖かった。てか普通に全然終わらん。
そんな時にこの「じたばたもがいて生きてやる」っていう歌詞が妙にその時の自分にリンクしてしまいまして。そしてその後の歌詞でもね
やればやるほど 自分に絶望
これでいいのか? いやダメでしょ
やりたいこと山ほどあんだわ
あぐらをかいてる暇ねぇし
I'm バッタマン
We're バッタマン
地団駄 ドタドタ踏んでも遅ぇんだぜ
あの一秒も この一秒も 無駄にできねぇんだ
I'm バッタマン
We're バッタマン
土壇場 ドタバタくぐり抜けてやる
馬鹿なことばっか 馬鹿力でさ
バカにされたって
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号泣。
泣きました。ハイ。アイドル(厳密にいうと超特急はアイドルではないのですが、当方の趣味がアイドル鑑賞なのでざっくり分けてます)の曲で、弱気な気持ちを隠さず歌うのって難しい気がするんですよね。勿論探せばあると思うけど、私が追っていたコンテンツはどちらかというと希望!輝き!大丈夫!サイコー!っていうような光に溢れていたから、なんでしょうね。
全然飾らない歌詞にタカシとシューくんの歌、飾らないダンス、ハルくんのガムシャラな叫びは
半分諦めかけていた心に、「んなこと言ってないでダサくてもいいから最後までもがけよ」って言われている気がして。
これは少し後の話ですが、作詞作曲が大天才前山田健一様だと知り感謝。この世のオタク、皆前山田健一に足向けて寝れない説あるよね。
バッタマンの意味について調べた時、「ファンへの感謝と超特急の今後に対する野心」をメンバーと意見を取り合い決めたという文言を読んで一人で勝手に納得してしまっていた。だからこんなにもまっすぐなのかと。語彙力を胎内に置いてきてしまった人間なので上手く言えない。
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一人でウジウジ泣いて、まだ何もできてすらいないのに諦めているのが恥ずかしくなった。最後までできてないなりにやろうとそこで決めた。
そこから早かった。サブスクで超特急を検索しバッタマンを探し、Apple musicのエンドレス再生を設定し夜な夜なバッタマンを聴きながら作業に徹する生活を送った。バッタマンパワー凄い。ももいろ歌合戦の映像も狂うほどに見た。移動中のBGMもバッタマン、もはや自分がバッタマンなのかもしれないという錯覚に陥るほどだった。セルフ宗教。
バッタマン教に入信しギリギリまでもがいた結果、卒業課題は一応間に合い、卒業も確定した。
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私が大学を卒業できたのは、バッタマンのお陰に他ならない。12月31日、ももいろ歌合戦のパフォーマンスにバッタマンを選曲してくださった関係者の方本当にありがとうございます。ぶっちゃけ、ここで今発売中の新アルバムB9のようなカッコ良さに振った曲を選んでいたら、ここまで自分の心には刺さらなかったと思う(勿論B9は最高ですが)。バッタマンだったから。私は超特急を知ることができた。
そして何よりあの日あの場所で全力のパフォーマンスを届けてくれた超特急の皆さん、オレンジのハルくんには感謝もしきれません。この新体制でのバッタマンは新世界が初お披露目だったことを後に知って驚きひっくり返り、さらに後日ラジオにてハルくんがあの時家の鍵を無くしたヤケであんなにも爆発していたことを知りひっくり返りました。
ちなみにその後、2週間後にはキラリと夢8に入会、タイのイベント時の配信を購入、ベストナインで初乗車しました。半年後の6月にはツアーのために北海道へ飛んだ。
超特急「♪バッタマン」 @ABEMA で無料配信中 https://t.co/OdsCNg0vW7
— むく (@QPnmn1) 2023年7月24日
人類、見て....................